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【読書感想】「クックパッドと言うビジネス」

クックパッドと言うビジネス

 今まで読んだ新書の中で一番読みやすかったかも知れない。実際にどのような出来事をたどってクックパッドが今あるのかという事が分かりやすくまとめられている本であった。
 本の中では代表取締役である佐野さんの強い意志についてとても感じた。クックパッドはユーザの事を第一に考え、料理をすることが楽しくなるような事以外には手を出さないと言うことが述べられていた。会社が利益を出せていないときに、出資の申し出があっても、あえて断ったり、広告費がたくさん取れるようになっても、ユーザを裏切るような広告は出さないという意思があった。広告は、広告だと分かるように表示し、料理に関係するものしか出さないという徹底によって、ユーザから「こんな広告に出会わせてくれてありがとう」という声も寄せられる。
 クックパッドが一番すごいところは、苦しい時期でも、ユーザの事を1番に考え、意思を揺るがさなかったことである。そして、常にWinWin関係を意識しているところである。広告を載せる場合でも、ユーザに新しいレシピを紹介し、メーカーは自社製品を広告出来るという事でWinWin関係が実現できる。そして、流通を意識して、旬の食材ととメーカの製品が使われたレシピを募集したりすると、流通にとってもWinとなりWinWin関係がもっと広がっていくのである。
 自分にとって馴染みの深い、そして、とても有名なシステムが出来るまでに、どんなことがあって、経営者は何を考えていたのか。それがよくわかる本で、とても面白い本であった。

 本を読んでいてよぎったのは、モバゲーのゲーム開発について名古屋で聞いた話しである。モバゲーのゲームでも、どのくらいのユーザがゲームからどのくらいの時間離れているか等、細かいデータを分析しているという話があった。ユーザから支持されるシステムと言うのは、システムを提供する側が、積極的にユーザを理解しようといているのだと感じた。本当にユーザを付けたいと思ったときに、リリース後の方がとても大事になってくるのかも知れない。そして、一度システムをリリースすると、それに対するメンテナンスとユーザをつかむためのアップデートが常に必要になってくる。
 今までのパッケージ販売のゲームとは違う扱い方をしないと、ユーザをつかむことは出来ず、さらに利益も上げられないのかも知れないと思った。

余談

この本をくださった、クックパッドさんに感謝です!裏padまたあったらいいな…