【1000字課題】ネット選挙(約1160字)

 ネット選挙が今夏の参院選から解禁される可能性が高まってきた。今になってやっとネット選挙が実現しそうになっているわけであるが、私にとってはとても遅い対応であるように感じている。
 私が小学生の時は、周りでパソコンを持っている家庭は少なかった。しかし、中学、高校へと年齢が上がっていくうちに、パソコンが一家に一台ある時代になってしまった。つまり、ここ10年間ぐらいの間に急激にパソコンが普及し、急速なIT化をしたと考えられる。ここまでパソコンが普及するまでは、ネット選挙を考える事は出来なかった。しかし、今となっては、「なぜまだネット選挙が行われていないのか」と考えられる程になった。
 1つの国の政治となれば、それだけ意思決定が遅れたりするだろうと考えられる。しかし、今までの投票率を考えれば、もっと早くから、ネット選挙のような新しい選挙の方法をとるべきだったのではないだろうか。私は、議員と若者の間にある、IT技術的な壁によってネット選挙はが認められなかったのではないかと考える。インターネットをあまり使ったことがない人は、「ネットで検索をしてサイトを閲覧するだけでウィルスに掛かる」と思っていたり、「個人情報が勝手に漏れていく」と考えるなど、実際にはありえない事態に恐怖を覚えているようである。そうなってしまうと、実際にネット選挙をしようと思ったときに、個人情報が漏れると言う問題など、本来なら対処出来るはずの事を考え、やる前から、ネット選挙はすべきでないと考えてしまうのではないだろうか。
 私は情報学部にいて、インターネットの仕組みなどについて学んでいる。また、エンジニア視点で考えるため、実際に可能かどうかぐらいは検討がつく。しかし、エンジニア視点を持った人は、政治の世界では少ないだろう。これが問題である。
 作る側に立っている人が極端に少なければ、どこまで作ることが出来るのかという検討をつけることができなくなってしまう。そのため、現実に出来ることが実行に移されなくなるかもしれない。
 これを防ぐために、研究者などだけではなく、技術者を呼んで、今どのくらいの事が出来るのかという知識を国会に提示すること大切ではないだろうか。また、次の世代にも、インターネットの使い方だけでなく、インターネットで何が出来るのかと言うことを教える必要があるだろう。
 使う側からみた時の意見と、作る側から見た意見は異なる場合が多いだろう。そして、作る側から見た方が、妥当な結論に至ることも多いと思うため、作る側からの意見を取り入れていかない手は無いだろう。
 せっかく技術があるのだから、現在ではどのような事ができ、逆に出来ないことはどのような事かを明確にし、その技術をどう生かせるかと言うことをエンジニアだけではなく、より多くの人で考えて行く必要が有るのではないだろうか。

コメント

  • いまいち微妙です。
    • 自分でも分かるほど意見が弱いです。
  • 自分で「これは行ける!」と感じるような話題以外でも、ある程度は書けるようになりたいです。